FUJIFILM X100Fを買ってしまった
タイトル通りです。
兼ねてよりカメラはオリンパスのE-M1 Mark IIを愛用しており、M.ZUIKO DIGITAL ED12-100mm F4.0を購入してからはほとんどの場面はこのレンズで済ませることができるようになったためレンズ購入欲はだいぶ抑えられました。室内用の12–40mm F2.8を買ったのが最後です。
OLYMPUS マイクロフォーサーズレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: 付属品
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OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1 MarkII ボディー
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2016/12/22
- メディア: エレクトロニクス
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ただ、カメラという趣味を始めてそれこそ写真撮影の楽しさは満喫しているのですが、
「カメラがでかすぎる」
という当たり前すぎる問題に直面するようになりました。
ミラーレスも小さくて便利だけど…
現在使っているE-M1 Mark IIはマイクロフォーサーズであり、小型高性能を目指したシステムです。そのため他社の一眼レフなどに比べると遥かに小さく、トートバッグにレンズを2〜3本入れてもまだ余裕があり、これは大きな利点であると思っています。 じゃあフルサイズに魅力を感じないかと言われると全くそういう訳ではなく、お金さえあればα7RIIIとか欲しいです。とても。
しかし、カメラを持っていくことをメインにするのであればまだしも普段は仕事の道具がカバンの中身の中心であり、その中に一眼というのはいくらマイクロフォーサーズとは言えどもけっこう嵩張ります。場合によってはカメラとノートパソコンとiPadでカバンの大半が埋まります。
一眼に小型の単焦点を付ければいいのでは?という考え方もありますが、現状所持しているE-M10 Mark IIもE-M1 MarkIIも軍艦が飛び出すタイプのカメラであり、また所持しているレンズも一番小さくてもM.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.8で割と飛び出します。
LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.のような評価の高いパンケーキレンズを買うという手もありますが前触った時にだいぶAFが遅く感じたためわざわざ買うのはな…とは感じます。またパンケーキレンズで薄くしても軍艦部の問題は解決できず、カバンに雑に突っ込んでおいていつの間にかアイカップが行方不明になる未来が見えます。
OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 ブラック
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2013/09/13
- メディア: エレクトロニクス
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Panasonic 単焦点レンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G 20mm/F1.7 II ASPH. ブラック H-H020A-K
- 出版社/メーカー: パナソニック
- 発売日: 2013/07/11
- メディア: エレクトロニクス
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どうしようかなーと思っていたところ頭の中にいる悪魔が「カメラに不満があるならそれを解消するようなカメラを買えばいいじゃないか」と囁いてきました。
つまり、高級コンパクトカメラのことです。
気軽に写真を撮りたい。
スマホの台頭で格安モデルが売れなくなったコンデジ市場は高級モデルに各社力を入れており、ソニーのRX100シリーズといった1インチコンデジが中でも主流のようです。キヤノンやパナソニックも同様のスペックのカメラを出していますね。
使ってみるとどれもよくできており非常に魅力的なのですが、電動ズームのせいで起動してから画角を決めるまでに少しラグがあるのが気になります。また画面やEVFも小さいため結局構図を決めるのに時間がかかります。
僕がコンデジに求めるのは「撮りたいと思った時に取り出してパッと撮れる」という所であり、その際に電動ズームや小さい画面は障害になってきます。 いっそ単焦点の方が構図とか考えずに割り切って使えるし大きさについては一眼をカバンに入れる上で一番問題なのはレンズが飛び出すことなのでレンズが飛び出てなければ多少大きくても構いません。本体も多少大きくてもその分画面が見やすければプラマイゼロです。
「小さ過ぎず大き過ぎないカメラサイズ、単焦点でコンパクトなレンズ、画質は勿論良い」 というものが自分が一番欲しいコンデジなのではないか?と考えました。
そのような需要を満たしたカメラで有名なのはリコーのGRでしょうか。 ジーンズのポケットに入るような小さなボディにAPS-Cのセンサーを搭載し出す絵は非常に魅力的です。値段もなかなか手頃で、一眼のサブカメラとして所有している人は多いようです。
しかし、実際に店頭で触ってみるとかなりAFが遅く、挙句外してしまうことも多く快適とは言いづらいもので、その点を酷評する人もいます。
私もこれがかなり気になり、E-M1 Mark II並みにとは言わないもののもっとまともなAFの単焦点コンパクトはないものか?と思いました。
RICOH デジタルカメラ GRII APS-CサイズCMOSセンサー ローパスフィルタレス 175840
- 出版社/メーカー: リコー
- 発売日: 2015/07/17
- メディア: Camera
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GR含めた単焦点コンパクトは1インチコンデジに比べかなりニッチな市場となっており選択肢が少なく、これで妥協してもAFでイラついて放置してしまいそうな気がするため迷っていましたが、そこから連想ゲームみたいに「単焦点コンパクト、そしてAPS-Cセンサーのコンデジ」といえばもうひとつあることを思い出しました。
そう、X100Fですね。
X100F…触れば触るほど魅力的なカメラ、しかし値段が問題
フジのカメラはこれまで触ったことがなく、 「単焦点が多い」「出す絵が良い」「手ブレ補正がない」 ぐらいの印象でした。フジがこの手のカメラを作っているのを知った時にはすでにマイクロフォーサーズユーザーであり、APS-C系一眼に少なくとも手を出す気はなかったため積極的に触ったことはありませんでした。特にオリンパスの強力な手ぶれ補正に慣れきっていた身としてはいきなりその恩恵が一切受けられないということもあり今まで選択肢にも入れたことはありません。
ただ、それがレンズ一体型のコンデジとなると話は別であり、本気で構図から露光時間から拘るなら手ブレ補正がないのは困りますが、そもそも手軽に撮影したいだけなのでなければ感度を上げてSSを稼げばいいだけの話です。手ブレ補正がなくてもISO1600まであればほとんどの写真が撮れるというのはマイクロフォーサーズを使っていれば分かることであり、更にこのカメラの常用感度域はISO3200までいけるのでさらに1段分稼げます。それで撮れない写真なら素直に一眼を使います。
レンズ…多少飛び出しているが許容範囲
レンズはGRのような沈胴式ではなく、本体から多少飛び出す格好となっていますが、それでも一眼にパンケーキを装着した状態よりもコンパクトで気になりません。レンズは通常の状態ではフィルターが装着できないため傷がつかないか不安ですが普段からカメラにはレンズキャップを付ける癖があるので毎回キャップを付ければいいことです。 また、沈胴式は起動まで多少ラグがありますがそれもないため撮影までの時間は短くなります。
RX1シリーズぐらい飛び出していると流石に気になりますが、そもそも値段的に買えないので問題ないです。ヨドバシ店員に聞いたら「販売員をしていて2回ぐらいしか買っているのを見たことがない」と言われました。ですよね。金があれば欲しいですね。でもそれだったらオリンパスのPROレンズかα7系の購入資金にあてたいですね。
SONY デジタルカメラ Cyber-shot RX1RM2 4240万画素 DSC-RX1RM2
- 出版社/メーカー: ソニー
- メディア: エレクトロニクス
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焦点距離は35mm相当とGRの28mm相当に比べると若干狭いですが、M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.8の34mm相当の画角に慣れているので大きな問題ではないと思います。むしろ気張らない程度のスナップや物撮り両方使えるというのは良い所なのではないでしょうか。 X70がGRと同じ28mm相当ですが既にディスコンで後継機種も現時点では存在しません。
AF…そこそこの速度、モーター駆動音がするが気にはならない
AFは全群繰り出し式のためとても早い訳ではありませんが像面位相差の使える明るい所では結構早く、コントラストAFもGRほど迷わず決めてくれるのであまりイライラはしません。モーター音も多少しますが動画を撮る用途でなければあまり問題ではないと思います。少なくともペンタックスのボディ内モーターのようなギュイン!ギュイン!みたいな音はしないので無音な場所以外では使えると思います(あれは店頭で触ってびっくりした)。
操作性…ダイヤルのみで完結できる撮影設定は優秀
カメラメーカー毎にボタン配置UIが異なり戸惑うところです。 X100FはSS、感度、絞り、露出補正に全て個別のダイヤルがついており、わざわざカメラの画面を覗き込みながら設定を弄る必要がないので楽です。フィルムシミュレーションもワンボタンで呼び出すことができるので気分ですぐに設定を変えられます。他のメーカーのようにボタン配置が似ていてもその役割が全然違うということがなく、独自の操作系のため逆に迷うことがないのは良い所だと思います。 ボタンもX100Tまでは左側にあったものが右に移動されており、右手でほとんどの操作が完結できるのはとてもいい所です。
画質…フジの良さを十分に味わえ最高
画質に関しては言うことがありません。フィルムシミュレーションによりシチュエーションに合った味付けが可能で、切り替えも簡単なので鮮やかでカラフルな写真にしたければベルビア、ソフトにしたければアスティア、と気分ですぐに設定を変えられます。自分は鮮やかなのが好きなのですがオリンパスの設定ではVividにしても割と大人しめなのですがX100Fのベルビアは完全に攻めており、自分でRAW現像した写真よりバランスの良い鮮やかさになります。このカメラこそRAW要らずなのではないか?と思うほど簡単に見とれるような写真が撮れます。
ファインダー…最高
正直一番魅かれたのはここだと思います。素通しのファインダーに撮影情報が表示される様は完全にSFでコックピットのガラスに情報が表示されるアレであり、素通しファインダーの宿命であるパララックスもAF時に自動的に補正してくれます。EVFとして使いたい時もワンアクションで切り替えられまさに万能と言えます。液晶に比べてEVFがちょっと暗いのが難点で、ほとんど光学モードで使うと思いますがロマンって大事ですからね。
大きさ…絶妙
コンデジとしては他の機種に比べけっこう大きめに作られていますが、カバンに入れる上で問題となるようなサイズではありません。むしろ祖父の遺品のレンジファインダーカメラ(OLYMPUS 35S)と同じような大きさで金属製の筐体というのは心をくすぐられ、唯一無二のファインダーも併さり最高と言えるのではないでしょうか。X-Pro2にも同じファインダーが付いてますが本体サイズはあちらの方が遥かに大きくあまりレンジファインダーカメラっぽくないのが残念で、その点X100Fはサイズ的にも完璧と言えます。
この辺まで来て最早買わない理由が無いぐらいになっており、我慢できず買ってしまいました。 というかここまで上げた写真既に買った後に自分で撮った写真ですね。カメラ沼こわい。
以下は買った後に撮った写真です。
冬とX100F
まずは久し振りに行った名古屋の写真です。
何故名古屋かというと、名古屋のヨドバシカメラで買ったからです。我慢できずにその辺で開封しモバイルバッテリーで充電しながら移動していました。地味にUSB充電できるの便利ですね。オリンパスも真似して欲しいものですが。
これは大須の一角です。ヨドバシのある栄から大須は歩いて行けます。途中の大通りの信号は走らないと一発で渡りきれません。
適当に撮ってこのキレの良さは素晴らしいです。現像する時もかなりビビッド寄りに設定するためVelviaをこの後も多用しています。
栄パルコの近くにあるこの店、入ったことはないのですが装飾が綺麗でおじさんが覗き込んでいました。
購入した日はちょうと街中でのイルミネーションが始まった時期でした。
これは大阪です。名古屋と大阪はよく行くのですが東京などの他の都会のイルミネーションも見てみたいですね。
モノクロもあまり興味ありませんでしたがこうして見ると雰囲気あって良いです。
最短は10cmで、寄れば自動的にマクロ撮影に切り替わるのは楽でいいですね。
冬らしく雪だるま、ちょっと白飛びしています。
梅田阪急も冬の装いになっており、スマホで写真を撮っている人も多かったです。
これは旅行で白浜にいった時の写真です。 一緒に来ていた甥っ子が初めての海でビビって泣いていました。
どれも適当に撮っただけでISOもSSもフルオートなのが大半ですが明るさに関わらず非常に魅力的な絵を出してくれます。これにはフィルムシミュレーションに加えてAPS-Cの大きなセンサーが生み出す豊かな画像というのも関連していそうな気がします。これだとフルサイズならもっとすごいのかな…でも値段が…そんな妄想をしてしまいます。
ワイコン・テレコンを装着することで開放値はそのままにそれぞれ28mm・50mm相当画角が得られるようになりますがねじ込み式で交換は面倒かつコンパクト性が損なわれるので35mm専用と割り切って使うつもりです。
総評
結果的には買って大満足です。 平時のカバンを一眼で不当に占領されることがなくなり、更にフジの素晴らしい画質にも出会うことができました。 今後は気軽に撮るならX100F、追い込むならOM-D、みたいな感じでいきたいと思っています。こいつもいい相棒になってくれそうです。
FUJIFILM デジタルカメラ X100F シルバー X100F-S
- 出版社/メーカー: 富士フイルム
- 発売日: 2017/02/23
- メディア: Camera
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こうフジの絵が良いと他のフジのカメラも気になってしまうのが困りどころです。最近痛い出費があったのでしばらくは我慢しようと思っています。