睡眠時間足りてますか?

田舎でとある仕事をしています。日常、趣味(料理、写真)について適当に書こうと思っています。

理想のUSB Type-C環境を探りたい

先日モバイルPCをMacBook AirからMacBook Pro 13inch 2017に替えました。
MacBook Airも仕事の文書作成やネットサーフィンぐらいなら十分使えていたのですが若干スペックが遅れていたのとストレージが128GBで息苦しい状態だったので買い替えることにしました。

就職してからの新しい趣味で写真もやるようになったので編集もできるよう思い切ってProにしました。MBAは後輩に安価で譲りました。

さて、2016年以降のMacBook ProではUSB-Cが採用されていますが、まだUSB-Cが世の中に浸透したとは言いづらい状況で、USB-Cメインの機器よりはUSB-A変換して使うものが主流です。おそらく10年ぐらいして世の中のPCの大半がUSB-C搭載ぐらいにならないとUSB-Cのみの機器はなかなか出てこないと思います。

中にはMacで使う事を想定したUSB-AポートやSDカードスロットを増設する高機能なハブみたいなのも結構出ていますが、レビューを見てると不具合があったりケーブル抜こうとしたらハブごと抜けるといった話もあるみたいなので、僕はできたらそういうハブは使わず、可能な限りUSB-Cネイティブな環境にしたいなぁと思いつつ環境を探っています(というかノートパソコンでハブを使うとぐちゃぐちゃになるのであまり好きではない)。

また、このUSB-Cという規格、便利そうだなぁと使う前は思っていましたが調べるうちに非常に難解なものであることも分かってきたのでメモ代わりにもこの記事にまとめようと思いました。

ということで自分なりに調べた、各種USB機器のベストを考えてみました。

充電器

USB-Cを搭載したノートパソコンは、基本的に充電もUSBポートから行います。ただし、USB-Cなら絶対に充電できる訳ではなく、「USB-Cポートを搭載しなおかつそこのポートから充電が可能な設計な場合のみ」です。
なので廉価なパソコンの場合は複数あるUSB-Cポートのうち1端子しか充電に使えない、ということも今後は考えられるため注意する必要があります。ちなみにMacBook Proは全てのUSBポートから充電ができます。
これはUSB-CはあくまでUSB3.1に拡張性を持たせた規格であり、その拡張可能な仕様の1つに「USBポートからの充電ができるようになる」というものがある訳で、従ってその拡張をしなければそもそも充電ができないということです(間違っていたらすいません)。

パソコンがUSBで充電できる!となると多くの人がモバイル機器用のUSB充電器がPCでも使える、と考えてしまいそうですが現実はそう甘くなく、パソコンのような消費電力やバッテリーの大きい機器では相応のパワーの充電器が必要となってきます。

正確にはUSB Power Delivery(USB PD)に対応した充電器で、充電器のスペックにもよりますが1ポートのみで最大100Wの出力ができたりします。

例えばこういう充電器では充電できません。さらに言えばUSB-C以前のUSB端子では規格上流せる電圧・電流に上限があるため、このような親がUSB-A・子がUSB-Cの充電器でUSB PD対応となることはあり得ません。よってUSB PD対応充電器は必然的にC to Cであり、さらにパワーが必要なため現時点ではポートが1つしかない充電器に限られます。

なので現状でのUSB-Cポートを使った充電におけるメリットは「メーカー純正のバカ高い充電器に縛られなくなる」程度です。しかし、Appleの場合はかつては純正しか無い上に高価でバカでかいMagSafe2に縛られなくなるのは大きなメリットであり、USB-CになってもApple純正充電器の巨大さ・高さは健在なのでもう少し低出力でも良いのでコンパクトな充電器や安価なスペア充電器を持つことができるというのは魅力です。

最近はAmazonとか見てるとUSB PD対応を謳ったUSB-C充電器が検索するとモリモリ出てきますが、これもまた厄介な話で、本来のUSB-Cの規格を無視した設計の充電器が大半で、使い方によっては端末を破壊してしまうようなリスクがあり安いからと言って購入すると痛い目を見ます。過去にはiPhoneの充電器での事故が話題になり今ではMFi認証を受けた充電器しか使えなくなりましたね。同様の悪夢が今後USB-Cについては出てくる可能性があります。

よって正しい仕様に則った充電器選びが重要なのですが、驚くことに大半が規格を無視した粗悪な充電器となっています。 規格適合の如何については以下のブログが非常に参考になりました。

hanpenblog.com

このブログによると、Amazonで購入可能かつ安全な充電器はこれだけのようです。

Ankerの充電器やモバイルブースターは僕も愛用しています。よってこの充電器も選択肢に挙げていたのですが、出力が30Wしかなく、MacBookならまだしも時折パワーが必要な処理も行うMacBook Proでは少々力不足かな?と二の足を踏んでいました。

www.gearbest.com

そこでこちらの充電器が選択肢に出てきました。PSEマークがないため(日本で販売されていないので当たり前)、国内での使用は若干アレですが、製造元がXiaomiとある程度知名度のあるメーカーで、USB-C・USB PDの規格に準拠しており、出力が45Wとそこそこあり、かつ値段が安い(セールを狙えば20ドル弱)ため選択肢としては十分アリだと思えました。よってこちらを(中国からの通販になるため少々面倒ですが)購入することにしました。

結果としては、こちらの充電器はMacBook Proでも十分使えることが分かりました。流石に純正よりは充電速度については劣りますが十分なスピードであり、Amazonで売ってる怪しいメーカーの充電器よりは安全で更に輸入費含めても3000円しないのは非常に満足度が高いと思います。プラグは中国仕様ですが日本でも普通に刺せます。しばらくはこれを使ってみたいと思います。

USBメモリ

クラウドが普及し以前よりはUSBメモリの出番は減っていますがやはりまとまったデータを移動する際にはUSBメモリが必須です。ちなみに僕の職場では仕事PCへUSBメモリが差せないようになっていますが数台普通に認識してしまうガバガバPCがあるのでそれを利用してデータの移動ができます。大丈夫なんですかね…?

しばらくはこのようなAとCの端子が両方あるものを使うことになりそうですね。今のところUSBメモリを多用する用事がないのでまだ買ってませんが。

SDカードリーダー

カメラの写真の取り込みにある意味不可欠とも言えるこちら。単なるUSB-C対応のSDカードリーダーなら既に市場に出回っておりますが、カメラをやっている身としては、できればUHS-II対応のものが欲しいなあと思います。今のところ入手可能なのはこちらだけになります。

しかし、レビューを見る限りかなり評判が悪いです。気軽にポンっと買える値段でもないのが悩み所。こちらに関してはUHS-I対応ぐらいで妥協するか、USB-Aのものを変換して使うのが良さそうです。ちなみにこの商品、何故か知りませんがAppleの通販で買った方が安いです。

www.apple.com

でも僕が持っているLexarのカードリーダー(UHS-II対応)は変換噛ませて使おうとするとMac無線LAN回りが干渉してネットに全く繋がらなくなるためなかなか使いにくいです。USB3.0対応の端末を繋ぐとネットに繋がらなくなるため原因は変換ケーブルにありそうですが…

映像出力

映像出力のMini DisplayportもUSB-Cに今のMacBook Proでは統一されました。よって映像出力ケーブルも全てUSB-Cのものに買い替える必要があります。Mini Displayport-VGA変換ケーブルはめでたくゴミになったのでこれも後輩にあげました。

未だにレガシーデバイスがのさばる業界にいるので映像ケーブルはHDMIだけでなくVGAも念のため持っておく必要があります。流石にDVI-Dが必要だった場面には出くわした事がないのでこの2つだけ持っています(もし必要ならHDMI to DVI-Dケーブル買えばいいし)。いずれもFullHDまでしか試していませんが大きな問題もなく使えています。高解像度だと別の問題が出るかもしれませんが。

ただしHDMIの方はパワーが少ないと言われているMacBook Proの右側のポートで出力しようとすると映像が飛びまくるのでなるべく左側から繋げた方が良いと思います。

また、端子こそUSB-Cで統一されていますがThunderbolt3が内包されているため最高のパフォーマンスを得ようと思うとThunderbolt3に対応したUSB-Cケーブルとか必要になってきてもう何を言っているのか意味が分からなくなります。そっち方面のプロでもない限り意識しない方が正解なのかもしれません。

Lightningケーブル

iPhoneを使っていない場合は大した問題ではないですが、少なくとも現行のiPhoneにはUSB-A to Lightningのケーブルしか付属していないため、同期しようと思うとUSB-C to Lightningのケーブルが欲しくなります。しかし純正は…

なんとびっくり、ただでさえ高いと言われている純正USB-A to Lightningの3倍以上の価格です。Apple公式だともっと安いですけど…

www.apple.com

iPad Proの一部機種はUSB PDに対応しているので高速充電したいのならこのケーブルが良いと思います。iPhone 8もUSB PDによる高速充電に対応するとの噂なのでこのケーブルで本領発揮できるかもしれません。
一見ぼったくりのようにも見えますがC to CのケーブルでもUSB PD対応のものはUSB2.0で1000円、USB3.1で2000円ぐらいするのでThunderbolt3対応かつUSB PD対応のこのケーブルは純正プライスであることを考えてもそう高くないのかもしれませんね。
いずれにせよ高い上に私の使っているiPad Air 2やiPhone 7では恩恵があまりなく、基本的にiPhoneの母艦は自宅のiMacなので無理して買うことはないのかもしれません。

一応、サードからもUSB-C to Lightningのケーブルは出ていますが、イマイチ信用できないメーカーかつMFi認証なしの場合が現時点では多く、またUSB PD対応については記載のないものが多いため手を出さない方が賢明かと思われます。Ankerあたりが出してくれたら検討するのですが…

まとめ

USB-Cは登場からまだ時間が経っておらず、また過去のUSBと比べ大幅に仕様が複雑化しており、端子を取ってつけたようなケーブルが溢れておりその恩恵に誰も預かれるような状態ではないのが現状です。
安直にUSB-Cだからと妙なメーカーの製品に手を出して痛い目を見る前によく下調べをした方がいいです。MFi認証製品が普通になってきたLighningよりも現時点では油断がなりません。あまりにも粗悪な製品を購入すると事故の原因にもなるので安物に飛びつくのだけは注意しましょう。

ブログを書き慣れていないため単調な文になってしまいましたがこの辺にしたいと思います。